1,3-ブタジエン
| 結合 | 結合長 |
|---|---|
| エチレンの C=C(二重結合) | 1.34 Å |
| ブタジエンの端の C=C | 1.34 Å |
| ブタジエンの中央の C–C | 1.47 Å |
| エタンの C–C(単結合) | 1.54 Å |
予想を 1 行で書いてください:構造式では単結合の中央が、単結合より短いのはなぜか
| 問い | 演習 | |
|---|---|---|
| 1 | 準位が分かったら、係数はどう求めるか | A:係数を端から順に求める |
| 2 | 係数から、電子の分布と結合の強さはどう分かるか | B:結合次数、ヘテロ原子の電子密度 |
| 3 | 反応や色に関わる軌道はどれか | C:HOMO・LUMO と電荷の出方 |
前回:
求めたいもの 各 MO
(a) 原子
設定 ブタジエンの係数の方程式に、
① 始めの値
② 1 行目
③ 2 行目
④ 3 行目
⑤ 4 行目で検算
⑥ 規格化
②
| 軌道 | 節 | 電子 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 空 | ||||||
| 2 | 空 | ||||||
| 1 | 2 個 | ||||||
| 0 | 2 個 |
炭素 5 個が直鎖につながった π 系(ペンタジエニル系。隣接は 1–2・2–3・3–4・4–5)
1 各行の式は、係数をすべて同じ数倍しても成り立つ → 方程式からは係数の比しか決まらない。大きさは最後の規格化で決める
2 ① 端から順に
2 ② 検算と規格化
3 係数の絶対値が最大の炭素を探し、隣どうしの符号の変わり目を数える → 中央の C3(
要点:
和は被占 MO
和は被占 MO だけ。
設定 前のスライドの式
① 被占 MO と電子数 下から 2 個ずつ →
②
③
④ 足す ② + ③ → 端
① 空の
問い 1 ブタジエンの中央の結合は、単結合か
| 結合 | π 結合次数 |
実測の結合長 |
|---|---|---|
| エチレン C=C | 1.34 Å | |
| ブタジエンの端(1–2、3–4) | 1.34 Å | |
| ブタジエンの中央(2–3) | 1.47 Å | |
| エタン C–C | 1.54 Å |
X の対角要素は
設定 N の対角要素を
① 行列式を解く
② エネルギーに戻す
③ 係数の比 1 行目
④ 規格化
⑤ 電子密度
② 結合性は
演習 A の 5 炭素 π 系のラジカル(π 電子 5 個)。被占 MO は
1 π 電子 5 個を下から 2 個ずつ詰める。和に入れるのは被占 MO だけ →
2 ① 代入
2 ② 比べる
3 ① 根
3 ② 係数 1 行目から
3 ③ 電子密度
要点:
設定 ブタジエン(π 電子 4 個)。前回の解
① 準位を低い順に並べる
② 電子を詰める 下から 1 準位に 2 個ずつ →
③ HOMO と LUMO 被占の最高が HOMO、空の最低が LUMO → HOMO
④ 差をとる
④
炭素 2 個 → 4 個で、
フロンティア軌道 HOMO と LUMO の総称。被占と空の境目にある軌道
| 現象 | 関わる軌道 | 注目する量 | 教科書 |
|---|---|---|---|
| 反応 | HOMO の電子 → 相手の LUMO | 係数の大きさと位相 | 第 11 章 |
| 光の吸収(色) | HOMO → LUMO へ電子が移る | 第 12 章 | |
| 伝導 | 第 13 章 |
丸の大きさが
設定 アリルラジカル(π 電子 3 個)→ カチオン。準位は前のスライドの図
① HOMO を決める 下から 1 準位に 2 個ずつ詰める →
② 抜ける電子 抜けるのは HOMO の電子 →
③ 各原子の電荷 電荷 = 抜けた軌道の
③ 電荷は
演習 A・B の 5 炭素 π 系。準位は
1 ① 並べて詰める
1 ② HOMO・LUMO とギャップ HOMO
2 抜けるのはラジカルの HOMO
3 カチオンの LUMO(
要点:電子を出し入れすると、電荷は HOMO(LUMO)の係数の大きい原子に出る
| 節 | 内容 |
|---|---|
| §8.3、付録 A.3 | 四次の行列式の展開、 |
| §8.3 | MO ごとの寄与の図(中央の結合次数が小さくなる内訳) |
| §8.4.1 | 実応用:分子設計の第一勘(有機 EL の発光色) |
| 回 | 共役π系の性質 | 使う量 | 教科書 |
|---|---|---|---|
| 01 | 非局在化と分子軌道 | 鎖長 → ギャップ |
第 9 章 |
| 02 | 芳香族性 | 環状の π 電子数(フロスト円) | 第 10 章 |
| 03 | 反応の許容と禁制 | HOMO・LUMO の位相 | 第 11 章 |
| 04 | 光吸収と色 | ギャップ = 吸収する光子のエネルギー |
第 12 章 |
| 05 | 伝導 | ギャップ → バンドギャップ | 第 13 章 |
| 06 | 機能の設計 | ギャップと HOMO・LUMO の位置を動かす | 第 14 章 |
範囲 第 6〜8 章(第 8〜12 回)を中心に、第 1〜5 章の基礎(演算子・調和振動子・LCAO)。発展節の §6.3.2・§7.3.1 は含まない
形式 全問マークシート四択 19 問、60 分、部分点なし。与える定数・式は問題用紙の冒頭。関数電卓可(通信機能付きは不可)、教科書・ノートは不可
今日の復習 演習 A〜C を解き直す。小テスト第 12 回を受ける。復習の手引き(期末)の目標 12〜14 に取り組む
次回までに 手引きのチェックリストで × の目標だけ → 思い出して書く → 例題 → 自力問題