| ふつうのアルケン | ベンゼン | |
|---|---|---|
| 構造式の二重結合 | 1 本以上 | 3 本(ケクレの構造式) |
| 臭素との反応 | 二重結合に付加する | 付加しない。環を保って H を置き換える置換を選ぶ |
| π 電子の数 | 二重結合 1 本につき 2 個 | 6 個(ヘキサトリエンと同じ) |
予想を 1 行で書いてください:二重結合が 3 本あるように書けるのに、なぜベンゼンは付加を避けるのか
| 問い | 演習 | |
|---|---|---|
| 1 | 環に閉じた π 系の準位は、どう並ぶか | A:フロスト円を描いて準位を読む |
| 2 | 電子を詰めると、なぜ 6 個で格別に安定か | B:閉殻の電子数と非局在化エネルギー |
| 3 | どんな分子に当てはめてよいか | C:π 電子の数え方、前提、環電流 |
| 直鎖ポリエン(前回) | ||
|---|---|---|
| 係数の条件 | 両端の外で 0 | 一周して元の値に戻る |
| 準位 | ||
六員環を切り開いて並べた係数
半径
① 円を描く 半径
② 正
③ 頂点の高さを下から読む
④ 縮重を数える 同じ高さの頂点の数(縮重)→
② 辺を下にすると最下点が 2 本になる(頂点を下に) ③
色=係数の符号(正=青・負=橙)、破線=節面。下から節面 0・1・1・2・2・3。縮重した二つは節面の数が同じで向きだけ違う
1 頂点を最下点に置くので、最下点はいつも円の一番下(
2 ① 頂点の高さ
2 ② 同じ高さの頂点を数える 下から
3 縮重した 2 本の形(節面)を比べる → 節面の数が同じ(1 枚)で、向きだけが違うから
要点:頂点を最下点に置いた正
設定 ベンゼン(π 電子 6 個)。準位はフロスト円の例題で読んだもの
① 下から詰める 1 本に 2 個(パウリの原理)→
② π 電子のエネルギーの和 準位 × 電子数 →
③ 参照系 孤立したエチレン × 二重結合の数 →
④ 差をとる
① 縮重した 2 本には合わせて 4 個(1 本に 2 個まで) ③ 参照はエチレン 3 個(二重結合の数)
シクロヘキセン 3 個分の
① 最下点(1 本) 2 個 → 累計 2
② + 縮重対 1 組目 4 個 → 累計 6
③ + 縮重対 2 組目 4 個 → 累計 10
④ + 縮重対 3 組目 4 個 → 累計 14
ヒュッケル則:平面で、環に沿って共役が一周つながった π 系は、π 電子が
左(4 電子)は
1 閉殻になるのは
2 ① 下から 2 個ずつ詰める
2 ② 参照系と差 参照はエチレン 5 個
3 ベンゼンの安定化は
要点:閉殻になる π 電子数は
(a) 仮想の平面構造では 8 本の
ピリジンの N は垂直な
① 分ける 二重結合の C・N は 1、正電荷の C は 0、負電荷の C と垂直な
② 足す ピリジン(六員環、N 1 個):C 1 × 5 + N 1(電子対は平面内)= 6
ピロール(五員環、N–H):C 1 × 4 + N 2(電子対を
トロピリウムカチオン
シクロペンタジエニルアニオン
③ 判定する
非共有電子対は、垂直な
外部磁場
1 内側では誘導磁場が外部磁場を弱める → 核の感じる磁場が弱い → 高磁場側(
2 二重結合の C・N は 1、正電荷の C は 0、負電荷の C は 2 を足す
2 (a) ピリミジン:C 1 × 4 + N 1 × 2 = 6、芳香族
2 (b)
2 (c)
3 ① 演習 A の準位に下から 2 個ずつ:
3 ② 折れ曲がると共役が切れ、反芳香族の不安定さを避けられる
要点:数えるのは環に垂直な
| 節 | 内容 |
|---|---|
| §10.1 | 係数を |
| §10.3 | 単純なヒュッケル法では、反芳香族の不安定化そのものは出ないこと |
| §10.3.1 | 縮合環(ナフタレンなど)と、フロスト円が単環にしか使えない理由 |
| §10.3.2 | 実応用:多環芳香族と、有機エレクトロニクス材料の分子設計 |
| §10.4 | [18]アヌレンの環電流と化学シフトの図 |
核心 HOMO・LUMO の形(係数の符号=位相)が、反応が起こるかどうかと、生成物の立体を決める
今日の復習 演習 A〜C を解き直す。フロスト円でシクロブタジエン・ベンゼン・シクロオクタテトラエンの準位を描き、判定する。小テスト第 02 回を受ける
次回の予習 ブタジエンとエチレンの HOMO・LUMO の形(係数の符号)を確認する。教科書 §11.1 に目を通す