高校生の方へ
コンピュータで分子を計算し、その性質やふるまいを予測する化学。計算化学と、この研究室の研究を、進路を考える高校生・受験生のみなさんに向けて紹介します。
計算化学とは
まだこの世にない分子の性質を、
作る前に知る。
「化学の研究」と聞いて、白衣を着てフラスコを振る人を思い浮かべるかもしれません。 けれども化学の研究室には、一日の多くをパソコンの前で過ごす人もいます。 画面の中で分子を動かし、分子の中の電子を計算し、まだ作っていない分子の性質を予測しているのです。
コンピュータのなかの実験室へ、ようこそ。案内役は、「双子の計算術士」の兄テオと妹テラです。

テオとテラの紹介→
テラ
テオ
テオ
テラ
テラ
テオ
テラ計算化学の4つのはたらき
見る
小さくて速くて、実験では見えにくい分子の動きや電子を、コンピュータの中で見る。
探す
何億もの候補の分子から、薬になりそうな分子を探す。
予測する
分子を作る前に、その性質を予測する。
学ぶ
たくさんのデータから、規則を学ぶ。AIの考え方です。
この研究室の研究
山本研究室では、3つのチームがそれぞれのテーマに取り組んでいます。医療や環境、エレクトロニクスなど、身近な課題にもつながっています。
生物物理
ウイルスと薬の結合を読み解く
インフルエンザの治療薬は、ウイルスのタンパク質の特定の場所に結合して働きを止めます。薬とタンパク質の結合の強さを計算で見積もり、ウイルスが変異して薬が効かなくなるしくみ(薬剤耐性)を分子のレベルで調べます。
化学工学
二酸化炭素を分離する材料を設計する
無数の小さな穴をもつ多孔質材料を使うと、気体の混合物から二酸化炭素だけを取り出せます。どんな構造の穴がよく吸着するかを計算で比較し、温暖化対策につながる材料を、合成の前に絞り込みます。
光化学
光る分子の発光メカニズムを解明する
光を吸収した分子は、電子が高いエネルギーの状態(励起状態)に移ります。この励起状態を精密に計算することで、分子がどんな色で光るかを予測し、有機ELや医療診断に使える新しい発光材料の開発につなげます。
テラくわしくは、本の Web 版で

コンピュータのなかの実験室
計算化学への招待
ここまでの話を、図を動かしながら、くわしくたどれます。
読みはじめる→見学・体験イベント
研究室を実際に見て、計算化学にふれる機会があります。
中学生・高校生
ひらめき☆ときめきサイエンス
日本学術振興会の体験プログラムです。分子シミュレーションを実際に動かしながら、計算化学の面白さを体験できます。
高校生・保護者の方
オープンキャンパス
大学のオープンキャンパスに合わせて、計算化学の展示や体験を行うことがあります。開催情報はニュースでお知らせします。
どなたでも
サイエンスイベント出展
サイエンスアゴラなどの科学イベントに出展し、コンピュータの中で分子が動く様子を体験できるブースを運営しています。
高校生・保護者の方
研究室見学
実際の計算のようすや、学生が取り組んでいる研究を見ていただけます。進学の相談も歓迎します。日程はメールでご相談ください。
最近の開催
見学や参加のご相談は、問い合わせフォームからどうぞ。日程が決まっていない段階でもかまいません。
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